映画「アメリカン・アニマルズ」【感想・ネタバレなし】
どうもみなさん。leftyです。
今回は2018年公開の映画「アメリカン・アニマルズ」の紹介をします。
今作は2004年に大学生4人が起こした実際の事件を基に制作されました。
実際の事件の犯人で、既に刑期を終えた4人がインタビュー形式で劇中に登場します。
「XーMEN」シリーズのエヴァン・ピーターズ、「ダンケルク」のバリーコーガン
などが出演しています。
物語は、平凡でありきたりな日常を変えたくて人生の転換期を探す若者達が
1200万ドルする画集を盗む計画を企てるところから始まっていきます。
若者達の名はウォーレンとスペンサー。
彼らは彼らの友人で、FBIを目指す秀才エリック、すでに実業家として成功を収めて
いたチャズに声をかけ、4人は犯罪映画を参考に作戦を練ります。
作戦決行日、彼らは特殊メイクで老人に変装し、任務を遂行しようとするが、
予期せぬ事態が起こり…。
これがあらすじになります。
この映画の主人公は明確には決まっていないですが、僕はスペンサーの心情が
四人の中で一番強く描かれていると感じました。
スペンサーは画家を目指していて、何か特別な人になりたいと常日頃思っていました。
誰でも日常に嫌気がさして何かを成し遂げたいと一度は考えるはずです。
彼は画集を盗むことで人生を変えることを望みました。
それが正しいかどうであれ、実際に罪を犯してしまうのです。
今作は真実に基づく映画ではなく、真実を描いた映画なので、リアリティがあります。
犯罪に加担したことがない一般人だから計画通りいかないことも当然だし、
焦って仲間割れすることもあり得るのです。
あくまで脚色なしの事件当時の記録なのです。
また、劇中の演出に犯罪映画の軽いオマージュ(映画「オーシャンズ11」、「レザボア・
ボックス」)が見られたり、緊張感を時計の秒針で表現していたり、
見ていて飽きない演出の工夫が施されています。
後半は前半とは一気に空気が変わり、シリアスな印象でした。
スペンサーを始め登場人物の気持ちが理解しやすいので感情移入できるし、
没入感が高い作品だと思います。今作を見たことない方にオススメです。
オマージュも是非探して見てください。