アメリカン・サイコ(2001)
2001年5月3日全米で公開されたクライム・スリラー映画。
主演はダークナイトでバットマンを演じたクリスチャンベイル。他にもスパイダーマンでグリーンゴブリンを演じたウィレムデフォー、モービウスやスースク版ジョーカーのジャレッドレトーが出演している。
アメコミ映画の中でも特にあくの強いキャラを演じた三者が出ているのが好きだ。
この映画、僕は何度も見ているのだが、何が特別好きで見ているのか自分でもわからない。
基本殺人鬼の話なので、人を殺しまくるクリスチャンベイルのイカれっぷりが続くわけだが、
それ以上に惹かれるものがあるのだ。
主人公の無機質な日常と虚無。これを見ているとなんだか不思議な気持ちになる。
本質がなさすぎて言動も行動も浮世離れしている。
主人公含め映画に出てくるアメリカのエリートビジネスマン達は
皆上っ面だけで生きていて、中身などないのだ。
名刺のデザインの出来で優劣を決めていたり、予約の取れないレストランに通うだけでマウントをとったり。くだらなさすぎて面白い。
僕はそんな異質な空気感が好きなのかもしれない。
本作は小説を原作にしているだけあり、意味深なラストが待っている。
クリスチャンベイルのキレキレなサイコモードも是非見てもらいたい。